JCSW 日本社会事業大学 Japan College of Social Work

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研究と現場をつなぐもの リアル研究対談 教員×院生 現場の実践課題が研究テーマとなり、研究成果が即、実践を変える専門職大学院ならではのリアルな学びに迫ります。

対談01

  • 宮島 渡 特任教授(左)

    主な研究分野

    社会福祉法人による地域づくり、特別養護老人ホームの
    地域への機能分散、認知症に優しい地域づくりなど

  • 伊藤 武弘 さん(右)

    2年履修

    特別養護老人ホーム
    ナザレ園勤務

人事考課シートを有効に活用し
仕事への取り組み意欲の向上へ

伊藤:現職場に入職以来、理学療法士として8年間勤務していました。ケアサービス部長の兼務をきっかけに、本学卒業生の上司から“経営をともに考えられるようになって欲しい”と言われ、専門職大学院への入学を決意しました。実践研究として「人事考課シートの意義、シートの改良で職員の動機づけを高められるのか」を考察しています。

宮島:研究をしながら現場で確認して実益を得られる、実践課題研究として素晴らしいテーマ。人事考課シートを運用する立場として重要なテーマです。

伊藤:宮島先生には、私たちゼミのメンバーを他法人の見学にお連れいただき、そこから運営方法や経営者の考え方などを学びました。先生からの「結果に至る因子の相関図を考える」という助言は、常に意識していました。

宮島:専門職大学院は、昇ってきた階段=これまでの仕事を振り返り、昇る階段=これからのキャリアを見据えた「踊り場」のような役割。目指すキャリアに向けた、いわば新しい土台づくりのための場所だと思います。

伊藤:そうですね。新しく考案した人事考課シートに対して、上司からは「私たちの“命”のようなものだ」と言っていただきました。幅広い視野を持たせてくれた、先生をはじめ、先輩、同級生、後輩に、大変感謝しています。

対談02

  • 木戸 宜子 准教授(左)

    主な研究分野

    地域を基盤としたソーシャルワーク、
    ソーシャルワーク方法論、保健医療福祉など

  • 田近 忍 さん(右)

    2年履修

    公益財団法人
    がん研究会有明病院勤務

がん患者の就労支援のありかたを考察
これからの支援に新しい変革を

田近:がん専門病院で医療ソーシャルワーカーとして働いています。がんは人生が変わるほどの影響力を持つ病気。人生の岐路に立つ患者やご家族の相談に対し、真摯に向き合っていきたいと入学を志望しました。医療技術の進歩によりがん患者の5年生存率は大幅に改善しましたが、がんと共に社会生活を送る人の就労問題が新たな課題として浮上しています。

木戸:実践課題研究の中で互いに意見をぶつかり合わせながら、考えを的確に伝える「言語化する力」は、十分に身につきましたね。

田近:ありがとうございます。この研究は患者から「会社の人事担当者から依願退職を勧められ、どうしたらいいのか…」と涙ながらの相談を受けたのがきっかけです。まずは患者自身が“働ける理由”を会社へ的確に説明すること、本人の状況に応じて継続して働くための方策を会社と一緒に考えていく必要性を学びました。

木戸:田近さんは医療ソーシャルワーカーとしてのキャリアの上に、社会の施策構築も見据えている。そこがとても素晴らしいことだと思います。

田近:今まで解決できなかった課題を新しい考え方で捉え直し、それが新しい施策につながることを目標にしています。ソーシャルワーカーとしても質の高い相談支援ができるよう頑張ります。

※掲載情報は2016年度の取材当時のものです。

2015年度アーカイブ