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平成28年度

ソーシャルワーク新国際定義の地域における独自性検討のための基礎資料作成―特に、イスラム教とソーシャルワークについて

研究代表者氏名 社会福祉学部 教授 藤岡孝志
研究課題 ソーシャルワーク新国際定義の地域における独自性検討のための基礎資料作成―特に、イスラム教とソーシャルワークについて―
研究結果の概要  平成27年度国際共同研究「宗教とソーシャルワーク」の調査研究結果を踏まえ、本研究は財政・ソーシャルワーク実践事例・ソーシャルワーク教育カリキュラムという3点に焦点を絞り、イスラム教とソーシャルワークの関連性について調査を実施した。対象国はイスラム教徒が多いバングラデシュ・インドネシア、及び仏教徒が多い中にあってイスラム教信者地域を構成しているタイとした。
本研究では、以下の報告に基づき、議論を深めた。ハビブ・ラアマン氏(バングラデシュ)はイスラム教で定められている「ザカート(定めの喜捨)」のシステムと国家の福祉予算との関連性について調査報告した。ワンワディ・ポンポクシン氏(タイ)は、児童虐待・ドメスティック・バイオレンスの事例について、ソーシャルワーク専門職とイスラム教の関連性、及び子どもの社会福祉とイスラム教で規定されている子どもへの支援の比較を行った。また、アディ・ファハルディン氏(インドネシア)はインドネシア国内のイスラム教系ソーシャルワーク教育カリキュラムの宗教とソーシャルワークの可能性について報告した。平成27年度国際共同研究「宗教とソーシャルワーク」の調査研究結果を踏まえ、本研究は財政・ソーシャルワーク実践事例・ソーシャルワーク教育カリキュラムという3点に焦点を絞り、イスラム教とソーシャルワークの関連性について調査を実施した。対象国はイスラム教徒が多いバングラデシュ・インドネシア、及び仏教徒が多い中にあってイスラム教信者地域を構成しているタイとした。
本研究では、以下の報告に基づき、議論を深めた。ハビブ・ラアマン氏(バングラデシュ)はイスラム教で定められている「ザカート(定めの喜捨)」のシステムと国家の福祉予算との関連性について調査報告した。ワンワディ・ポンポクシン氏(タイ)は、児童虐待・ドメスティック・バイオレンスの事例について、ソーシャルワーク専門職とイスラム教の関連性、及び子どもの社会福祉とイスラム教で規定されている子どもへの支援の比較を行った。また、アディ・ファハルディン氏(インドネシア)はインドネシア国内のイスラム教系ソーシャルワーク教育カリキュラムの宗教とソーシャルワークの可能性について報告した。
当研究所が過去に実施した国際共同研究事業(ソーシャルワーク教育の国際化、現地化の歴史およびソーシャルワーク教育連盟の地域組織化に関する研究)で導き出した「世界のソーシャルワークの主流である西欧ルーツの専門職ソーシャルワークはイスラム教国の人びとの生活実情に必ずしも合致しているわけではない」という仮説的結論について、政教分離が進む主流派ソーシャルワークの視点が人びとの生活と宗教が密接に絡み合い不可分であるイスラム教徒の視点と異なることがその原因のひとつである可能性が見出された。一方でソーシャルワーク教育においては専門職によるソーシャルワーク教育を志向する報告者たちにより主流派ソーシャルワークへの親和性が強く、「イスラムか西欧か」という二項対立によるソーシャルワーク議論が無為であるという新たな仮説も見出された。
本年度の研究を通じ、様々な文化的・宗教的・民族的背景を持つ人々が“ソーシャルワーク”と呼称する行為とは何か、(西欧ルーツの)主流派ソーシャルワークと異なる点・思想を明らかにするため調査研究を通じた対話の必要性が示唆された。
研究成果の活用

・提供予定
 研究成果の一部は、2016年12月に行われた環太平洋社会福祉セミナーにおいて発表され、多くの方々と議論を深めた。また、英文を主とする報告書を作成し、関係機関へと配布した。さらに、この英文報告書(一部、日本語での報告を含む)は、日本国内の社会福祉教育を実施する大学に提供するとともに、2017年9月に中国で実施されるアジア太平洋地域ソーシャルワーク会議(APRC2017)での配布、口頭発表のため事務局に提出予定である。
研究成果物 平成28年度 日本社会事業大学社会事業研究所共同研究 「ソーシャルワーク新国際定義の地域における独自性検討のための基礎資料作成―特に、イスラム教とソーシャルワークについて―」 研究成果概要報告書
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