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平成30年度

介護老人福祉施設における会簿ロボット・機器の導入に関する研究

研究代表者氏名 社会福祉学部 教授 壬生尚美
研究課題 介護老人福祉施設における介護ロボット・機器の導入に関する研究
研究結果の概要  本研究は,「介護ロボット」の介護現場への実用化・導入に向け,利用者及び介護者のニーズと使用状況の現状から,その課題を明らかにすることを目的とした.
 2018年度は,実際に介護ロボットを導入している施設に訪問し(5箇所),どのように活用されているのか実態を把握し(プレ調査),東京都内介護老人福祉施設(482箇所)における介護ロボット・機器の実態調査(郵送調査)を行った.

[プレ調査(訪問調査)]
@ コミュニケーションロボット(パウロ・ペッパー・sota)
介護老人福祉施設2箇所,通所介護事業所1箇所,A見守り支援システム(眠りSCAN),介護老人福祉施設2箇所,B移乗・移動支援ロボット(マッスルスーツ)介護老人福祉施設1箇所,合計5箇所訪問.
その結果,@利用者の状態や介護職員の状況に合った適切な介護ロボットを選定することが大切であること(アセスメントの重要性).A個々の利用者・介護職員のニーズに合わせた有効的な導入方法を検討する必要性があることを把握することができた.
[介護老人福祉施設(郵送調査)結果]
 郵送調査は,回収率が低く(10.65%)都内の介護老人福祉施設の全体の傾向を把握するところまでは至らなかったが以下の実態を知ることができた.
・介護ロボット導入の経験が有る施設は19件(40.4%),無い施設は28件(59.6%).
・介護ロボット導入にあたりICT無線ネットワークの整備状況では,施設全体・一部を整備している施設は,73.5%だった.ICT 介護業務におけるタブレットなど端末の使用状況は,半数の施設で,1部から全体の職員で活用していた.
・移乗・移動(介護支援)機器として,マッスルスーツ・ハル・離床アシスト,りショーネなど,リハビリ(自立)支援機器として,愛移乗くん・Honda歩行アシスト,コミュニケーション/見守り支援機器として,PALRO・パロ・ Sotaや見守り用眠りSCAN,シルエット見守りセンサーなど,さまざまな機器を活用していた.
・適用する利用者や職員がいないこと,ICT無線ネットワークの整備環境,ロボットの性能などの理由により現在活用していないロボットもあった.
・施設の今後の介護ロボット普及に関する意見では,人員不足解消のため普及は不可欠であるが,費用が掛かる点,ロボットの性能に関わる課題など,さまざまな意見が出されていた.

[まとめと今後に向けて]
 今回のプレ調査と郵送調査から,都内介護老人福祉施設の介護ロボット導入の一部の実態として,介護ロボットの効果・課題を把握することができた.これからの介護人材不足の現状から,介護ロボットの有効活用が叫ばれている.直接的に人が援助すべき内容とロボットが介入することで介護業務を軽減できる内容をすみ分け,安全に安心できる介護の環境作りをしていく必要がある.
 今回の結果をもとに,今後更に実際に介護ロボットを活用している施設の状況を把握し,介護サービス体系における介護ロボット導入に関する利用者とサービス提供者の効果に関する研究を行い,介護現場におけるサービスの質的向上に資するように更なる研究を進めていきたい.
研究成果の活用

・提供予定
・2018年度の介護ロボット・機器の導入に関する調査研究に関しては,日本社会事業大学社会福祉学会(2019年6月22日・23日)にて報告する.
・2018年度調査協力の得られ希望されている介護老人福祉施設に報告書を送付し(30施設),今後の介護ロボット導入に関する資料として送付する.
・今回の調査に引き続き,調査協力が得られている15箇所の介護老人福祉施設に訪問し,更に介護ロボットの有効性に関して,導入課題と条件を探っていきたい.
研究成果物 介護老人福祉施設における介護ロボット・機器の導入に関する研究
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