博士前期課程の概要
社会福祉学の理論化と、社会福祉実践に必要な技術の修得に関する研究と教育を進めます。
教育目標
現代社会の変化に伴って変動する社会・福祉問題と人々の生活ニーズを適切に把握し、その解決に有効なソーシャルワーク等の社会福祉援助方法、社会福祉実践プログラム、社会福祉制度・政策のあり方、あるいは社会福祉理論を科学的に追求する高度の能力と方法を修得し、社会福祉実践の向上や発展に貢献できる実践的研究者及び研究的実践家を目指す。
教育課程の特色
社会福祉全般と研究方法を体系的に履修
社会福祉の歴史や理論をベースとして、専門領域の知識を深めつつ、研究方法を学び、自らの研究に適用させます。
指導教員のもとでの徹底指導
それぞれ指導教員が配置され、多様化・細分化する研究テーマの深い指導を可能にしています。修士論文中間報告会・修士論文発表会・審査会などで発表が義務づけられ、研究成果の発表方法の指導も行われます。
福祉関連従事者も在籍
社会福祉現場で働いている人が現職のまま大学院博士前期課程に在籍し、社会福祉現場の課題と社会福祉研究・教育とを結びつけた研究を進めるリカレント教育、および福祉関係職経験者教育システムが実現されています。また、大学院の授業を木・金・土曜日に集中させ、社会福祉実習や現場との共存・共修がしやすい時間割を構成しています。
福祉プログラム評価履修コースの設置
従来の分野別指導に加えて、より良い社会プログラムを構築し、改善をはかり、その存廃や発展の方向性に関する意思決定をするために行われる体系的で科学的なアプローチ法であるプログラム評価の視点から研究を推進するために、福祉プログラム評価履修コースを設置し、福祉プログラムの評価の知識を養うとともに指導教員や外部資金を活用した研究に加わる評価実習にも参加し、プログラム評価の経験を積みます。
教育環境
院生専用の研究室、コンピュータを設置した大学院専用の情報計画実習室など環境設備が充実。国際化時代に対応する「環太平洋社会福祉セミナー」の参加や日本社会事業大学福祉学会で発表するなど新しい社会福祉研究教育を志向しています。
開校科目系列時間割配置
授業は木・金・土に集中。
※○⇒研究講義、研究演習 2022年度時間割
前期 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1時限(9:00~10:30) | ○ | ○ | ○ | |||
2時限(10:40~12:10) | ○ | ○ | ○ | |||
3時限(13:00~14:30) | ○ | ○ | ○ | |||
4時限(14:40~16:10) | ○ | ○ | ○ | |||
5時限(16:20~17:50) | ○ | |||||
6時限(18:00~19:30) | ○ | ○ |
博士前期課程2年間の流れ
1年次
4月 | ||
オリエンテーション 指導教員決定 履修・コース登録 |
履修方法や学生生活の説明を理解し、指導教員を決定し、履修登録する。 福祉プログラム評価履修コースの登録は1年次に行う。 |
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5月 | 修士論文中間報告会 | 各会場ごとに質疑のマイクや照明を担当し、発表研究方法等を学ぶ。(発表者は2年次生) |
6月 | 学内学会 (日本社会事業大学社会福祉学会) |
院生は全員が会員であり、研究発表の機会となる。 発表者以外の在学生も参加し、学会の運営に協力する。 |
実習計画書の提出(履修者のみ) |
社会福祉の理論研究にあわせて実務的な理解を行うために、社会福祉関係施設・機関・団体にて実習を行う。指導教員の指導・承認を得て実習テーマと計画を作成する。 | |
10月 | 研究計画発表会 | 教員と在学生が参加し、研究計画発表及び質疑を行う。 |
1月 | 実習報告書提出(履修者のみ) | 実習計画に伴った1年次実習の実習報告レポートを作成する。 |
修士論文発表・審査会 | 発表の際の質疑用のマイクや照明等を担当し、発表研究方法等を学ぶ。(発表者は2年次生) |
2年次
4月 | オリエンテーション 履修登録、修士論文題目届提出 |
修了要件を確認し履修登録し、修士論文の題目を届け出る。 |
5月 | 修士論文中間報告会 | 修士論文提出予定者は修士論文の中間報告を行い、コメント担当教員による質疑応答にて論文作成の方向性を確認する。 |
6月 | 学内学会 (日本社会事業大学社会福祉学会) |
院生は全員が会員。研究発表の機会となる。 発表者以外の在学生も参加し、学会の運営に協力する。 |
10月 | 実習報告書提出 | 実習計画に伴った2年次実習について実習報告レポートを提出する。 |
修士論文題目変更届の締切 | 4月に登録した修士論文の題目を大きく変更する場合は変更が可能となる。 | |
1月 | 学位申請・修士論文提出 | 修士論文作成ガイドラインを参照しつつ修士論文を提出し、学位申請を行う。 |
修士論文発表・審査会 | 修士論文提出者は発表を行い、出席する教員全員による質疑等審査がなされる。 |