3つのポリシー

「研究能力向上」に力を注ぐ大学院

社会福祉学研究科は、複雑化してきている社会福祉問題、学際化してきている社会福祉研究に対応して、社会福祉学の理論化と社会福祉実践に必要な技術の修得に関する研究と教育を進めることを目的に設置されました。

今日の社会福祉は、福祉現場での臨床実践にしても、行政での政策・計画の立案・実践・評価にしても、評価と研究を抜きには進められなくなっています。前期課程では、社会福祉実践の向上や発展に貢献できる実践的研究者・研究的実践家を、後期課程では、社会福祉実践の向上の発展に資することのできる高度の実践的研究者・研究的実践家・教育者を育成します。

博士前期課程(修士課程)

修業年限 2年(昼間)
定員 15名
学位 修士(社会福祉学)

博士後期課程(博士課程)

修業年限 3年(昼間)
定員 5名
学位 博士(社会福祉学)

3つのポリシー

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

博士前期課程

博士前期課程では、所定の単位を修得しなければならない。また、修士の学位論文は、研究指導を受けたうえで、専門分野における十分な研究能力及びその基礎となる豊かな学識を示すものでなければならない。修士(社会福祉学)の学位は、修士論文を提出し、修士論文審査及び最終試験で合格した者に授与する。

本課程の修了生は、社会福祉理論、政策及び実践の向上や発展に貢献できる実践的研究者及び研究的実践者として、現代社会の変化に伴って変動する社会・福祉問題と人々の生活ニーズを適切に把握し、その解決に有効な次のいずれかの高度の能力を有する者とする。

  1. 社会福祉援助方法を科学的に追求する能力を有する者
  2. 社会福祉実践プログラムを科学的に追求する能力を有する者
  3. 社会福祉制度・政策のあり方を科学的に追求する能力を有する者
  4. 社会福祉理論を科学的に追求する能力を有する者

博士後期課程

博士後期課程では,所定の単位を修得しなければならない。また博士(社会福祉学)の学位は、研究指導を受けたうえで、研究者として自立して研究活動を行い、高度の研究能力及びその基礎となる豊かな学識を示すものでなければならない。博士の学位は、博士論文を提出してその審査及び最終試験に合格した者に授与する。

本課程の修了生は、社会福祉理論,政策及び実践の向上や発展に資することのできる高度の実践的研究者及び研究的実践者、ならびに優れた実践者・研究者として、以下の人材育成等で活躍できる高度の能力を有する者とする。

  1. 研究課題を科学的に追求する自立した研究能力を有する者
  2. 社会福祉理論、政策及び実践の向上や発展に資することのできる高度の実践研究能力を有する者
  3. 社会福祉学の豊かな学識を有する者
  4. 国際的、学際的な視野から各専門領域で活躍できる能力を有する者

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

博士前期課程

現代社会の変化に伴って変動する社会・福祉問題と人々の生活ニーズを適切に把握し、その解決に有効な能力を身につけるために、以下の方針に基づき教育課程を編成している。

  1. 社会福祉学の理論や学説並びに歴史背景を認識するための社会福祉基盤科目を設置する。
  2. 様々な福祉領域の学際的な視点を養うための多様な科目を設置する。
  3. 自らの研究テーマを超えて,社会・福祉問題と人々の生活ニーズを適切に把握するための領域別科目を設置する。
  4. 社会・福祉問題と人々の生活ニーズの解決に有効な研究手法を身につけるための研究方法論科目を設置する。
  5. 修士論文を作成するために、指導教員を定めて研究指導を行い、1年次には研究計画発表会を、2年次には中間報告会を行い、様々な領域の教員によるコメントを交え、学際的な指導を展開する。
  6. 審査においては、適切な審査体制のもと、修士論文審査基準に基づき、審査を行なう。

博士後期課程

研究課題を科学的に追求する自立した研究能力と豊かな学識を身につけ、社会福祉理論,政策及び実践の向上や発展に貢献する優れた実践者・研究者・教育者として人材育成等で活躍できる能力を身につけるために、以下の方針に基づき教育課程を編成している。

  1. 博士論文を作成するために、博士論文指導を担当する教員の中から主と副の指導教員を定め、複数教員による研究指導を展開する。
  2. 社会福祉学の豊かな学識を養うために、必要に応じて博士前期課程科目を履修させる。
  3. 自立した研究能力を身につけるために、学会等での研究発表および査読付学術雑誌への投稿・掲載を基本とする。
  4. 博士論文を作成するために、博士論文予備審査ガイドラインに基づいて、各年次にそれぞれの審査項目を設定し段階ごとの論文作成に至るまでの確認を複数教員にて行う。
  5. 第3次予備審査と最終審査および最終試験においては、5名の審査委員による審査体制をとり、博士論文審査項目に基づき審査を行なう。なお、審査委員には、学外審査委員を含めることができる。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れ方針・求める学生像)

求める学生像

本学大学院社会福祉学研究科博士前期課程では、社会福祉理論,政策及び実践の向上や発展に貢献できる実践的研究者及び研究的実践者を養成する目的で、以下のような人材を求める。博士後期課程では、研究者として自立して研究活動を行い高度の研究能力及びその基礎となる豊かな学識を有し、社会福祉理論、政策及び実践の向上や発展に資することのできる高度の実践的研究者及び研究的実践者、ならびに優れた実践者・研究者を育成できる教育者を養成する目的で、以下のような人材を求める。

1.研究に基づく社会福祉実践向上への強い目的意識を有する者

現在社会の変化に伴って変動する社会福祉のニーズに対して常に鋭敏な関心をよせ、それらのニーズをもつ人への有効な支援のあり方を科学的に解明して、社会福祉理論,政策及び実践の向上に資することに強い目的意識と熱意、使命感を有する者。

2.社会福祉理論,政策及び実践的研究を遂行する能力を有する者

現代社会の多様な社会福祉ニーズの解明と科学的な問題解決、社会福祉理論、政策及び実践の向上への貢献を行うために、必要な社会福祉学の基礎知識と総合的な学力を有し、柔軟で論理的な思考により社会福祉理論、政策及び実践的研究を遂行しようとする者。

3.国際的な視点を有する者

アジアを含めて広く世界の社会福祉に関心を寄せ、国際的な視点をもって活躍したいと考える者。

4.生涯にわたる自己研鑽する者

生涯教育やリカレント教育によって、生涯にわたって自己研鑽に励もうと考える者。

選抜方法

博士前期課程

以下のように入学者の選抜を行う。

  • 一般入学の入学者の選抜は、学力検査(筆記試験・口述試験)、研究計画及び成績証明書の内容を総合的に評価する。
  • リカレント入学 (現職継続者入学)の入学者の選抜は、学力検査(筆記試験・口述試験)、研究計画、社会福祉等の実践記録及び推薦・同意書の内容を総合的に評価する。
  • 福祉関係職経験者入学の入学者の選抜は、学力検査(筆記試験・口述試験)、研究計画及び社会福祉等の実践記録の内容を総合して行う。
  • 学内推薦入学の入学者の選抜は、学力検査(筆記試験・口述試験)、研究計画及び推薦の内容を総合的に評価する。
博士後期課程

以下のように入学者の選抜を行う。

  • 入学者の選抜は、筆記試験(英語・小論文)、口頭試問,論文及び研究計画を総合的に評価する。
  • 社会福祉学の研究・教育の国際化を考慮し、小論文の選択課題の中に、英文の選択課題を設定し評価する。