修了生インタビュー

  • 博士前期課程修了
渡久地 美智留さん

2025年3月 研究大学院 社会福祉学研究科 博士前期課程修了
高崎健康福祉大学 健康福祉学部 社会福祉学科  勤務

地域福祉の現場課題に
即したCSWの実践と支援体制を探る

社会福祉協議会に勤務していた当時、福祉現場への間接支援を行う中で、「現場と乖離していないか」「もっと的確な支援ができるのでは」と悩むことが多く、実践と理論の双方を深めたいと大学院へ進学。コロナ禍で実施された特例貸付を切り口に、生活困窮世帯への支援のあり方を、コミュニティソーシャルワーク(CSW)理論から検討しました。全国の社会福祉協議会への量的調査と、個別の社協への質的調査を組み合わせ、支援に必要な機能や体制を明らかにしました。とりわけ、社会的孤立に対するアウトリーチの重要性や、個別支援と地域支援をつなぐ仕組みづくりの必要性を示唆。研究を通じて、目的意識を持った実践の重要性を再認識し、今では根拠に基づいた支援を意識するようになりました。

田中 理咲子さん

※掲載内容は取材当時のものです。

学びを深めるきっかけ
実践と研究の両立への思い

間接支援の立場で働く中、「もっと現場を理解したい」という思いが募り、実践を通じて研究を深めたいと考えるようになりました。大学院パンフレットにあった「実践的研究者・研究的実践家」という言葉が、進学への大きな後押しになりました。