修了生インタビュー
- 博士後期課程修了
2024年3月 研究大学院 社会福祉学研究科 博士後期課程修了
身延山大学 仏教学部 仏教学科 福祉学専攻 勤務
住民主体の支援に着目し
地域福祉の実践を見つめ直す
日本社会の高齢化に強い関心を持ち、福祉の学びを深めるために来日しました。博士論文では、地域包括ケアにおける住民主体の取り組みに着目し、特に保健補導員と専門職との連携の実態や課題を分析。研究を進める中で、福祉は制度やサービスだけでなく、地域に根ざした人と人とのつながりが重要であることを再認識しました。博士後期課程在籍中に、社会福祉士資格を取得し、現在は大学教員として高齢者福祉や地域福祉を担当。仕事と学業の両立は容易ではなく、8年をかけて博士号を取得しましたが、研究への情熱と周囲の支えがあったからこそ乗り越えられました。大学院で培った研究スキルや視野の広がりは、教育の現場でも大きな力となっています。今後は、日中の社会福祉の比較研究や人材育成に力を注ぎたいです。
※掲載内容は取材当時のものです。
学びを深めるきっかけ
日本の先進的福祉に魅かれて来日
中国で日本語と経済学を学ぶなか、日本が直面する少子高齢化社会に強く関心を持ちました。福祉を基礎から学びたいという思いから日本社会事業大学大学院へ。指導教員の丁寧な支援や、研究に集中できる環境が整っていたことが、研究者・教育者としての現在のキャリアへとつながっています。