曽根准教授×柴山さん

思考の整理と意識化・言語化により、多くの気付きと学びを実感。

柴山知的障害者施設で働く中で「良い支援者や施設に出会うことは宝くじに当たるようなもの」という利用者さんの家族の言葉から、「良い支援」を「相性」「センス」ではなく、根拠をもって伝えたい、支援の専門性にゆるぎないものを築きたいと思い進学しました。

曽根現場にジレンマを感じたり、自身の支援を見つめ直したい、という想いが入学の動機になっている方が多くいます。学びに立ち返る時期といえるのかもしれませんね。

柴山研究では、利用者さんが必要とする支援を職員全体で行うためにはどうしたらいいのか、ということを、職場での支援を客観視し、自分自身の支援者としての育ちをふり返ることを通して考えていきました。その過程で、理論や技術を身につけるだけではなく、環境との相互作用の中で自分が支援者として育ってきたことに気がつきました。

曽根ご家族の存在や大学で学んだ先駆者の思想、実習先での気づき、前職場の先輩職員から教わった支援者としての姿勢、これらが織り込まれた柴山さんらしい報告書になりました。根拠をもって「良い支援」を伝え、人材を育てられるようさらに成長してください。

柴山先生やゼミの仲間から考えるための問いかけを受け、課題や思考の整理と言語化を助けていただきました。他の院生さんたちのように経験が豊富でないため、ゼミや講義についていけるか不安でしたが、すぐに気負いがなくなりました。福祉分野で働く仲間と出会い学べたことに感謝しています。

対談

曽根 直樹 准教授(左)×柴山 藍香 さん(右)

※インタビュー内容は取材当時のものです。