鶴岡教授×伊藤さん

実践研究と省察で自己の思考回路を改善専門職大学院で身障者の就労支援に着手

伊藤介護事業を設立後、社会福祉法人を運営するうちに経験と理論に基づく経営がしたいと考え、福祉理論を学びたくなりました。相談支援専門員でもあるので、「専門職」と「経営」を同時に学べる本大学院へ進学しました。

鶴岡伊藤さんの立場なら、経営やマネジメントなどを学ばれると、ご自身の自信や強みにつながるでしょう。

伊藤はい。2年間で経営マネジメントを学びながら、福祉経営について自分なりの筋道が立ちました。また、先生や仲間の対話からリフレクション(省察)し、「自分は今、何をなすべきか」という観点で物事を捉える思考を修得しました。おかげで、自分や自法人を客観視でき、自信が持てるようになりました。

鶴岡専門職大学院の学びと実践研究の成果だと思います。伊藤さんの実践研究は、ALSのような人工呼吸器をつけた重度な方をどのように就労に導くかというのがテーマでした。答えのない難しい課題ですが、伊藤さんならではの実践研究ができましたね。

伊藤まだ途上ですが、入学後に就労支援の事業所を立ち上げて、雇用も集まりつつあり、授業でもらったアイディアが実り始めています。働きながら熟考を重ねる濃密な2年間でしたが、トライした価値は非常に大きかったです。

対談

鶴岡 浩樹 教授(左)×伊藤 佳世子 さん(右)

※インタビュー内容は取材当時のものです。