修了生インタビュー
2018年3月 福祉マネジメント研究科
14期修了生
社会福祉法人ゆずりは会勤務
吉村 京子さん
健常者と障がい者の
対等な共生関係を築く
道筋を求めて
私には生まれつき聴覚障がいがあります。大学卒業後に就職した福祉医療系の法人では総合職として勤務していましたが、健聴者と共に働くことの難しさを常々感じていました。障がい者に対する固定観念と職場内のコミュニケーションのズレを解消していくには、障がい者側からの発信が重要です。少数派である自分の立場から抱いてきた疑問や思いを整理・考察したいと思い、入学を決意しました。先生方や院生との関わりによって、周りの人々や社会への「発信」に必要な新しい視点を得ることができました。
時間のやりくり方法
同級生同士の協力
授業には手話通訳、パソコンテイク等を活用。自分でメモを取る間がないので、他の院生の協力得ました。ディスカッションには積極的に参加し、他の人とのやりとりから、自分の意見をまとめ実践研究報告書の作成に役立てました。
2018年3月 福祉マネジメント研究科
13期修了生
社会福祉法人愛川舜寿会 常務理事
馬場 拓也さん
実践者たちによる
知見をケースに
学ぶことの有意義さ
外資系企業から福祉法人の経営者へ。それまでの社会経験に、福祉現場での実践を積み上げるなかで、実践での思考や思想を「論理」で紡ぎ合わせる作業が必要だと考えました。我が国には高齢者介護という課題以外に、大小さまざまな課題が山積しています。専門職大学院は分野横断の実践者たちによる知見をもとにリアルに学び・研究でき、有意義かつ贅沢な場だと感じます。福祉で解決に導くべき多様な課題を知り、知見も大きく広がりました。
時間のやりくり方法
学びに没頭する
"興味がある学び"に取り組むこと。仕事と学問の両立はその前提から始まると考えています。入学当初は誰しも目が回るほどの忙しさですが、人は順応できる生き物。夏休みが終わった後期あたりから忙しさに慣れてくるのを実感できますよ。
2018年3月 福祉マネジメント研究科
14期修了生
日本社会事業大学学長室・災害ソーシャルワークセンター研究員
島津屋 賢子さん
過去の実践を「評価」し
これからの実践に
役立てる
精神保健福祉士として働いてきた経験から、これまで関わってきた活動を振り返るために入学を決めました。研究テーマは「東日本大震災における、公益社団法人日本精神保健福祉士協会の災害派遣活動に参加した精神保健福祉士の変化」。ソーシャルワーク系の講義では、専門領域ではない分野の講義も積極的に選択するように心がけ、さまざまな現場の今を知ることができました。マネジメント系の講義で、福祉経営や職員育成について学びを深められたのも大きな収穫です。
時間のやりくり方法
時間を決めて取り組む
仕事のない日は、なるべく時間を決めてレポート作成や実践研究を実施しました。また、18:00までは多目的ラウンジを活用して勉強するのが定番に。専門職大学院の講義にフィットする書籍や専門誌が自由に閲覧でき、知識が広がりました。
2019年3月 福祉マネジメント研究科
14期修了生
千葉県生実学校勤務
石井 耕太郎 さん
子どもが笑顔で
過ごせる仕組みを
構築するために
千葉県に入庁以降、主に児童相談所に勤務。
児童相談所長を任されたことをきっかけに、働きながら福祉経営を学ぶことができる専門職大学院に入学しました。児童福祉施設間では、児童の年齢や問題行動などで児童養護施設から児童自立支援施設に移る「措置変更」が行われますが、住み慣れた環境から移動し、元の施設に戻れないことがほとんど。この悲しみを伴う措置変更について、子どものつながりを分断しない仕組みづくりを研究し、一定の条件が整えば実現できることが分かりました。密度の濃い授業や、ゼミ仲間との出会いに感謝しています。
時間のやりくり方法
ご褒美を予定しておく
追い込まれないと、なかなかやる気がでない性格。必要な提出物などの期限に合わせ、予め旅行などの楽しいイベントを企画しておきやる気の"スイッチ"を入れていました。
※掲載情報は取材当時のものです。