JCSW 日本社会事業大学 Japan College of Social Work

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研究と現場をつなぐもの リアル研究対談 教員×院生 現場の実践課題が研究テーマとなり、研究成果が即、実践を変える専門職大学院ならではのリアルな学びに迫ります。

対談01

  • 曽根 直樹 准教授(左)

    主な研究分野

    障害者福祉、障害者虐待防止、差別解消、
    成年後見制度、意思決定支援、共生社会の実現

  • 柴山 藍香 さん(右)

    1年履修

    社会福祉法人 東京都手をつなぐ育成会 高田馬場福祉
    作業所 勤務 ※掲載されている内容は取材当時のものです。
    <実践研究テーマ>
    利用者の側に立って考える視点を得るために必要なことを考察する
    〜自職場での取り組みと自身の支援者としての育ちのふり返りから〜

思考の整理と意識化・言語化により、
多くの気付きと学びを実感。

柴山:知的障害者施設で働く中で「良い支援者や施設に出会うことは宝くじに当たるようなもの」という利用者さんの家族の言葉から、「良い支援」を「相性」「センス」ではなく、根拠をもって伝えたい、支援の専門性にゆるぎないものを築きたいと思い進学しました。

曽根:現場にジレンマを感じたり、自身の支援を見つめ直したい、という想いが入学の動機になっている方が多くいます。学びに立ち返る時期といえるのかもしれませんね。

柴山:研究では、利用者さんが必要とする支援を職員全体で行うためにはどうしたらいいのか、ということを、職場での支援を客観視し、自分自身の支援者としての育ちをふり返ることを通して考えていきました。その過程で、理論や技術を身につけるだけではなく、環境との相互作用の中で自分が支援者として育ってきたことに気がつきました。

曽根:ご家族の存在や大学で学んだ先駆者の思想、実習先での気づき、前職場の先輩職員から教わった支援者としての姿勢、これらが織り込まれた柴山さんらしい報告書になりました。根拠をもって「良い支援」を伝え、人材を育てられるようさらに成長してください。

柴山:先生やゼミの仲間から考えるための問いかけを受け、課題や思考の整理と言語化を助けていただきました。他の院生さんたちのように経験が豊富でないため、ゼミや講義についていけるか不安でしたが、すぐに気負いがなくなりました。福祉分野で働く仲間と出会い学べたことに感謝しています。

対談02

  • 木戸 宜子 教授(左)

    主な研究分野

    地域を基盤としたソーシャルワーク実践・理論、
    ソーシャルワークスーパービジョン

  • 砂原 聡子 さん(右)

    2年履修

    公益財団法人東京都保健医療公社 豊島病院 勤務
    <実践研究テーマ>
    感染症指定医療機関における新たなソーシャルワーク支援の展開
    ~入院一時保護委託の受託体制構築の取り組み~

問題の本質に到達するまで妥協せず、
研究的思考で追究する姿勢を修得。

砂原:医療機関のソーシャルワーカーをしていますが、コロナ禍で現場の体制が激変し、在学2年目に実践研究テーマを感染症指定医療機関における新たなソーシャルワーク支援に焦点化しました。

木戸:異例の事態でしたが、専門職大学院では現場経験を研究の題材にするため、むしろ今日的課題に即したテーマになりました。最終報告書は、現場の実際がとてもよく伝わってくる力作になりましたね!

砂原:先生のご指導のおかげです。私は医療保険や福祉制度の細部に視点を置きがちでしたが、大局から問題を見据え、その本質へ的確に到達すること、それまで妥協しないことを教えていただきました。こうした視点や思考は、大学院だからこそ得られたと感じています。

木戸:現場での知見を表現するだけでは単なるエッセイです。それを、論理構成を持つ報告書や論文に昇華させるため、大学院では研究的思考を指導するんですよ。砂原さんにとっては、2020年の激変も研究意欲への原動力になったようですが、いかがでしたか?

砂原:先生からのアドバイスや指導により、現場で感じた疑問やジレンマに火がついたのだと思います。授業科目のレポート課題も、自分の考えをまとめ、人に伝えるための文章を構築する訓練になりました。その成果が、親が感染症になり子の養育に支障をきたす家庭の入院受け入れの仕組みづくりでした。実践研究はこれで終わりとせず、学会発表などにも取り組んでいきたいです。

※掲載情報は2020年度の取材当時のものです。

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