SOCIAL WORKER REAL

差し迫った状況でも冷静さを常に保ち適切な制度や支援策を模索

須貝 拳太 さん

板橋区役所 志村福祉事務所 勤務(東京都)

2019年 福祉計画学科 福祉経営コース卒業

  • 取得している資格

社会福祉士、高等学校福祉科教員免許

須貝 拳太 さん

安定した生活を送るために相談者に合った支援策を

板橋区でケースワーカーをしており、生活保護を受給している世帯の支援を担当しています。社大入学当初からの目標がソーシャルワーカーだったことや、「生活困窮者の自立を援助したい」という思いを叶えるため、現職に就きました。相談者の生育歴、生活歴にはひとりひとり違いがあり、画一的な対応では真の支援につながりません。ご本人との面談を通し、安定した生活を送るための支援を模索しています。また、ケースワーカーだけではなく、必要に応じてさまざまな関係機関と連携し、最善の方策を考える取り組みを精力的に行っています。

「大変な23日間」の実習で自分の働く姿を想定

現場で仕事をしていると、在学中に得た実習の経験は非常に意義深いものだったと感じます。大学3年次の実習は「大変な23日間」というほど厳しい期間ですが、普段の学びをアウトプットする場として自分なりに応用する大切な期間でもあり、実際に働く自分の姿を想像できる貴重な時間でもありました。先生と定期的な面談のおかげで疑問は解消し、辛いことは相談できたので、自分の思い込みもなくなりました。ほかにも、サークルやアルバイトの経験では、こういう人もいる、こうした家庭もあると、自分の「当たり前」の枠が広がり、特異な事例でも動揺なく仕事を遂行できました。

激変する社会情勢に合わせて日々の勉強を怠らず

相談者の多くが差し迫った困窮から、感情的になる方も珍しくありません。私たちケースワーカーはその感情に飲まれず、常に落ち着いて対応しながら相談者の声を傾聴することを心がけています。さらに、コロナの時代に入り、制度が目まぐるしく変わるので、私自身の知識も日々更新して職務に当たるようにしています。また、生活保護制度への理解はもちろんですが、介護保険分野や障がい者分野など、相談者に関係する制度への知識も不可欠なので、勉強も欠かせません。その先に、相談者の仕事が得られたり、その生活が安定してきたりすると、毎日の努力が報われる思いになります。

※掲載内容は取材当時のものです。

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