SOCIAL WORKER REAL

教員とソーシャルワーカー、2つの意識をもって生徒を支える。

荻野 雄飛 さん

(学校法人)大東学園高等学校 福祉科教諭

2015年 福祉援助学科 子ども・家庭福祉コース 卒業

  • 取得している資格

社会福祉士、高等学校福祉科教員免許

荻野 雄飛 さん

高等学校の教員として勤務しています。本校には普通コースと福祉コースがあり、私は福祉コース2・3年生における福祉科の授業に加え、1年生全員が対象の総合科目「性と生」を担当しています。福祉科の授業では、介護福祉に限らず、DVや虐待、性の多様性や戦争と平和についてなど、さまざまな福祉課題を扱います。一方で、「性と生」の授業においては、知識を教えるだけでなく、性を通して自分らしい生き方について考えさせる「包括的性教育」に力を入れています。授業以外にも、クラス担任や委員会の指導、生徒の自治活動のサポートなど、業務は多岐にわたります。決して容易ではありませんが、どれもやりがいのある仕事です。

もともと、教員や心理カウンセラーのように、思春期の子どもに関わる仕事をしたいと考えていました。高校の先生から、社会福祉の視点に立って問題を抱える児童を支援する「スクールソーシャルワーカー(SSW)」の存在を教えてもらったことがきっかけで、その仕事に興味をもつようになりました。ソーシャルワーカー養成で定評のある日本社会事業大学への進学を決めました。

大学で得た学びや経験は、すべてが今の仕事のベースになっています。特に先生方や友人をはじめ、さまざまなバックグラウンドをもった人々と出会えたことは、授業づくりだけでなく、一人ひとりの生徒を理解する力として活かされていると実感しています。

生徒と向き合うとき、私は2つの職業的アイデンティティーを意識しています。1つは、生徒を指導し、進路を保障する教員としての顔。そして、もう1つは、専門性を発揮し、課題を抱えた生徒を励ましながら支えるソーシャルワーカーとしての側面です。今後もこの2つのアイデンティティーを大切にして、生徒たちの力になりたいと考えています。

荻野 雄飛 さん

生徒の成長を感じる瞬間とは?

自分の考えを自分の言葉でしっかりと語れるようになったときです。

福祉科で学ぶ生徒たちに望むことは?

福祉の現場に立ち、「福祉に進んでよかった」と思ってもらいたいです。

※掲載内容は取材当時のものです。

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