学生インタビュー/学生・ゼミ教員 対談

Student's Voice

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Close-Up Seminar

学生インタビュー/
学生・ゼミ教員 対談

学科やコースによって異なる学びの内容を、学生の視点で具体的に紹介します。

共生社会デザイン学科

福祉経営コース

誰もが安心して働ける未来へ

障がいの有無にかかわらず、誰もが安心して働き続けられる場を創出したいと考え、福祉とビジネスの両面から支援の仕組みを学べる本学科を選びました。所属する上村ゼミでは、先生の企業経験に基づく実践的な視点から、企業と福祉の間に位置する就労支援のあり方について探究しています。

永井暖乃さん

共生社会デザイン学科 福祉経営コース 3年(取材当時)

永井 暖乃 さん(名城大学附属高等学校 出身)

Close-Up Seminar 学生 × ゼミ教員対談

Pick Up 上村ゼミ
永井 暖乃 さん × 上村 勇夫 准教授

障害者雇用や就労支援など、主に労働に関わる社会福祉の課題に取り組む。上村准教授が提唱する、支援を考える上での思考の枠組み「見立て」を軸としたアプローチが特徴的。

福祉と労働の両視点から
枠にとらわれない新たな支援を探る

永井 暖乃 さん × 上村 勇夫 准教授
現場の学びを通して
これからの就労支援のあり方を考える

永井さん:上村先生に紹介していただいた障害者グループホームでのアルバイトから、多くのことを学びました。利用者に応じてアプローチを変える必要があるなど、支援の難しさを感じる毎日です。現場のリアルな課題を卒業論文のテーマに据えて分析を進めています。

上村先生:試行錯誤を通して、理論が深まっていますね。さまざまな方との出会いを通して、永井さんが「自ら考え、動ける人」になってきていると感じます。私の研究テーマは、障害の有無にかかわらず自分らしく生きられる社会を目指し、障害者雇用や就労支援を研究しています。既存の枠にとらわれない新しい支援のあり方を一緒に探究していきましょう。

「福祉×労働」の答えを自分の中から探したい

永井さん:将来の夢は、皆が自然と足を運びたくなる、心地よく開かれた福祉の現場をつくることです。今まで福祉に興味のなかった人もふらっと立ち寄れる、カフェのような空間を実現したいです。

上村先生:素敵なアイデアですね。忘れないでほしいのは、「答えは自分の中にある」ということ。私がもつ知識や分析手法は惜しみなく共有しますが、永井さん自身の経験や考えを活かした研究は、永井さんにしかできません。失敗を恐れずに挑戦した経験は、社会に出た時の大きな財産になるでしょう。

永井さん:「福祉×労働」を学びたい私にとって、就労支援だけでなく、企業側の事情や働く人たちのリアルを教えていただける上村ゼミは理想的な場所。自分の興味・関心に合ったテーマを突き詰められる環境で、福祉のイメージをよりポジティブに変えるにはどうしたらいいのかを、実践をもとに探究したいです。

上村先生:学生の姿から私自身が学ぶことも多いです。これからも共に成長していきましょう。

地域福祉コース

よりよい地域づくりを考える

オープンキャンパスで先輩方の温かさにふれ、人としても成長できると考えて進学しました。菱沼ゼミでは、グループワークで地域住民が主体的に支え合う仕組みを探究しています。共同募金の企画・実践など地域の方々と直接関わる活動を通じ、協働する力や責任感が身につきました。

岩澤一さん

共生社会デザイン学科 地域福祉コース 3年(取材当時)

岩澤 一 さん(東京都立世田谷泉高等学校 出身)

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Pick Up 菱沼ゼミ
岩澤 一 さん × 菱沼 幹男 教授

地域福祉に関する幅広いテーマを取り上げ、グループディスカッションを通して検討する。毎年現場体験の一環として、社会福祉協議会と連携し、赤い羽根共同募金の活動を行っている。

協働や現場体験を通して、
社会課題に向き合う力を育む。

岩澤一さん × 菱沼 幹男 教授
共同作業を通して人権感覚を研ぎ澄ます

菱沼先生:3・4年生合同の「サブゼミ」でグループ論文に取り組んでもらっていますが、進捗はどうですか。

岩澤さん:意見の集約や役割分担の難しさを感じる日々ですが、先輩方の鋭い視点を通して視野が広がっていると感じます。協働の大変さ、大切さを体感しました。

菱沼先生:岩澤さんは持ち前の明るさで、グループの潤滑油の役割を果たしていますね。ぜひ共同作業の楽しさと難しさの両方を学んでください。多様な価値観がぶつかり合う議論を通じて、暮らしに隠れた問題を見逃さない人権感覚を、これからも研ぎ澄ませていってほしいです。

現場の声を指針に幸せのあり方を問い続ける

岩澤さん:ゼミ活動を通じ、「現場の実情は実際に訪れないと分からない」と感じています。毎年、ゼミで行っている赤い羽根共同募金活動では着ぐるみを着て駅前に立ち、伝える難しさを感じたり、地域福祉活動継続のために必要な財源確保の重要性を考える契機になりました。また、ゼミで訪問した地域の社会福祉協議会の方から聞いた「困りごとは現場を歩かなければ見つからない」という言葉が、今も胸に響いています。私自身も、地域に出向いて多様な人達の声を聴く姿勢を大切にしたいです。

菱沼先生:赤い羽根共同募金は、地域福祉活動を支える大切な財源の一つです。ゼミで募金活動を行う前には、必ず使い道を調べ、さらにその内容を伝えるための配布用チラシを作成してもらっています。地域福祉では、人々の暮らしや思いを知ることが何よりも重要です。現場のリアリティに触れ、データを基に仲間と議論し、共働した経験は、これから岩澤さんが専門職として地域社会に関わっていくうえで大きな力になるはずです。

保健福祉コース

多様な価値観に触れる中で視野が広がる

児童福祉に関心を持って入学しましたが、実習やボランティアを通じ、障がいや高齢など他分野にも視野が広がりました。所属する冨永ゼミでは、対話を重視しています。互いの意見を尊重する穏やかな雰囲気の中で多様な価値観にふれ、物事をとらえる視点がさらに深まりました。

野沢 彩乃 さん

ソーシャルワーク学科 保健福祉コース 3年(取材当時)

野沢 彩乃 さん(栃木県立真岡女子高等学校 出身)

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Pick Up 冨永ゼミ
野沢 彩乃 さん × 冨永 健太郎 准教授

前期は所属学生全員で、糸賀一雄『福祉の思想』を輪読。社会福祉について自由に考え、発言する経験を通して各自が理論を深め、障害者福祉から児童福祉まで幅広い題材で卒業論文を執筆する。

仲間と対話を重ねて理解を深め、
確かな成長につなげる。

野沢 彩乃 さん × 冨永 健太郎 准教授
ゼミ生全員で考え抜き本当の理解を得る

野沢さん:ゼミ活動で特に印象に残っているのが、輪読の経験です。テーマの書籍のうち、自身が担当するページを読み込み、レジュメにまとめて発表します。ゼミ生からの質問に対応する中で、自分の準備や理解の不足を痛感して落ち込むことも珍しくありませんでした。しかし、想定外の質問に言葉が詰まった時も、先生や仲間が温かく見守り、共に答えを考えてくださいました。「本当に理解する」ことの大切さに気づけたと感じます。

冨永先生:納得がいかない経験こそが、成長の種になります。「意見を否定しない」という私の指針は、単なる優しさではなく、間違いを気にせずに考えを深められる環境をつくるためのものです。自らの理解不足を見つめ、次回に生かそうとする姿勢は、卒業論文を執筆する際にも役立つでしょう。

分野の垣根を越え一人ひとりに寄り添う

野沢さん:卒業論文は「児童虐待のサバイバーを支える人たち」について執筆予定です。実習やボランティアのほか、推し活や不動産などの多様な研究に取り組むゼミ生の姿を通じ、「分野は違っても一人ひとりに寄り添う本質は変わらない」と実感しました。この視点を論文にも生かせるよう、アンケートやインタビュー調査を行いたいと考えています。

冨永先生:文献調査に留まらず、自ら現場で生の声を聴こうとする姿勢が野沢さんらしいですね。持ち前の明るい笑顔で信頼を築き、当事者やサポーターの思いを丁寧に引き出す挑戦を応援しています。多様な仲間との議論を糧に、野沢さんらしい温かな研究が形になるのを、私も楽しみにしています。

子ども・家庭福祉コース

議論と最新ツールで専門領域を拓く

児童福祉を専門的に学ぶため「福祉の東大」とも呼ばれる本学へ。有村ゼミでは、児童分野を中心に多様なテーマで議論を展開します。先生からの的確な助言に加え、ゼミ生同士の意見交換を通して多角的な学びを得る日々です。また、ソフトウェアやAIを情報収集や分析に活用する手法も身につけることができます。

桑原 航希 さん

ソーシャルワーク学科 子ども・家庭福祉コース 4年(取材当時)

桑原 航希 さん(埼玉県立越谷南高等学校 出身)

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Pick Up 有村ゼミ
桑原 航希 さん × 有村 大士 教授

不登校・虐待・ヤングケアラーなど、児童福祉分野に関する題材を中心に、社会課題の解決に取り組む。一人ひとりが掘り下げたいテーマについて、自分のペースで探究できる環境を整えている。

先端技術を積極的に活用しながら
人間ならではの問いを大切にする。

桑原 航希 さん × 有村 大士 教授
効率的な手法で「問い」を深め
真に学びたい領域へ到達する

桑原さん:虐待に苦しむ知人を助けたいという想いと、その経験から芽生えた「福祉の現場をより良くしたい」という決意が私の原点です。有村ゼミでは納得できるまで調査を行えることに加え、議論の機会も豊富なため、多角的な視点が身につきます。現在の研究テーマは「日本とオランダの性教育の比較」です。仲間との意見交換を通して、性教育は権利や人間関係に深く関わるものであると気づきました。

有村先生:ゼミは学生が自ら問う力を養う場です。さまざまな統計ソフトやAIなどのツールは、文献調査や情報収集を効率化し、分析や思考を深める時間を確保するための有力な手段として活用できます。一方、人間ならではの感覚で「何を、どういう角度で問うべきか」は重要です。ゼミなど、他者との対話の中で磨いていきましょう。

一人ひとりの声に耳を傾け地域に密着した支援を

桑原さん:卒業後は社会福祉協議会に入職予定です。自ら現場に足を運び、一人ひとりに寄り添いながら地域に密着した支援を実践することで、「何でも屋」のような存在を目指します。サロン活動や子ども食堂などを通じ、子どもたちの居場所をつくるとともに、地域全体で困りごとを抱える人たちが助け合えるようサポートしたいと考えています。

有村先生:本当に助けが必要な人は、自分から声を上げてはくれません。日頃から寄り添い、関係を築いている人だけが「困っている」という声を聞き取ることができます。桑原さんの持ち味である包容力を生かし、地域で信頼される存在になってほしいです。その情熱が、多くの人の支えになると信じています。

介護福祉コース

グローバル×福祉の可能性を模索したい

日本の先進的な福祉制度やDX化を学びたいと考え、進学を決意。少人数制で先生との距離が近く、専門性を深めるには最適な環境です。社会福祉士と介護福祉士の両方の資格取得を目指せる点にも魅力を感じます。私の研究テーマは、外国人の介護人材支援。多様なバックグラウンドを持つ仲間と議論に励んでいます。

張 瑀軒 さん

ソーシャルワーク学科 介護福祉コース 4年(取材当時)

張 瑀軒 さん(國立臺南護理專科學校 出身)

Close-Up Seminar 学生 × ゼミ教員対談

Pick Up 森ゼミ
張 瑀軒 さん × 森 千佐子 教授

高齢者福祉を専攻する学生を中心に、さまざまな分野に関心のある学生が所属し、各自関心のあるテーマについて意見交換を行う。学外の研究発表会にもチャレンジするなど、活発な研究環境が特徴的。

介護の可能性をテクノロジーで広げ
国境を越えた支援の懸け橋となりたい。

張 瑀軒 さん ソーシャルワーク学科 森 千佐子 教授
仲間と議論を重ねながら
多角的な支援の視点を磨く

張さん:森ゼミの魅力は、学生同士が対等に議論し、高め合える雰囲気だと感じます。他大学も参加する研究発表会に向けて、仲間と切磋琢磨しながら自らの研究を深く突き詰めた時間は一生の宝物です。粘り強く調査を続け、最優秀賞受賞者に選ばれたことは、福祉を論理的にとらえる大きな自信になりました。

森先生:張さんの研究への熱意は、周囲の学生にとっても良い刺激になっていました。ゼミでは、教員が答えを教えるのではなく、学生自らが発信しやすく、多様な意見を認め合える環境を大切にしています。議論で出てきた互いの意見を尊重しながら、自分なりに考察を深めていく張さんの姿はとても印象的でした。

現場の「実践」を生かし世界の福祉を変えるリーダーへ

張さん:卒業後は社会福祉法人に就職する予定です。介護職として現場経験を積み、将来は事業本部に所属してマネジメントや人材採用に携わりたいと考えています。日本の優れた福祉機器や自立支援の技術を母国・台湾や世界へ広めることが私の夢です。現場で利用者の方々や職員の「リアルな困りごと」を肌で感じる経験こそが、将来、より良い仕組みを作る上での強みになると信じています。やりたいことを見極めたのち、日本の大学院でさらに学びを深めたいです。

森先生:「まずは実践の場から」という決意が素晴らしいですね。介護の実情を知ってこそ、最前線で役立つDXや制度を構想できるはずです。いつか現場で見つけた課題を携えて、本学の大学院に戻ってきてくれることを期待しています。張さんの広い視野があれば、国境を越えて福祉の可能性を広げていけるでしょう。応援しています。