SOCIAL WORKER REAL
"その人らしさ"と向き合い、
地域全体で支え合える社会へ。
平林 茉寛さん
世田谷区役所
砧総合支所保健福祉センター
生活支援課 係員
2022年 福祉援助学科 介護福祉コース 卒業
※学科名は取材当時のものです。
現在はソーシャルワーク学科になります。
- 取得している資格
介護福祉士、社会福祉士

多職種との連携を大切に、地域全体で一人ひとりの自立を後押しする。
介護士として働く両親の背中を見て育ち、自然と同じ福祉の道を志すようになりました。社大に入学した当初は、現場で働くことをめざして介護コースに所属していました。介護実習においてデイサービス利用者の方々とかかわる中で、介護そのものはもちろん、それ以前の段階から支える「介護予防」の重要性を実感。一つの施設でのケアにとどまらず、制度や政策といった地域全体の仕組みから変えていく必要があると感じたことが、福祉行政の分野へ進むきっかけとなりました。
現在は世田谷区役所でケースワーカーとして、生活保護を受給されている方々の生活状況を把握しながら、自立に向けた支援を行っています。業務内容は、家庭訪問による生活実態の確認をはじめ、収入・資産の調査、医療や介護に関する支援の調整などさまざまです。特に訪問の際には、直接顔を合わせるからこそ見えてくる小さな変化や、言葉にならないニーズをくみ取ることを大切にしています。
また、この仕事は一人で完結するものではなく、医療機関や地域包括支援センターなど、多くの専門職や関係機関との連携が欠かせません。本人の意思を尊重しながら寄り添い、その人が再び「自分の力で生活できる」状態をめざして、日々向き合っています。
「利用者の尊厳」を大切に、支え合える社会をめざす。
大学時代の学びで特に印象に残っているのは、認知症に関する講義です。認知症の方は同じ話を繰り返しがちですが、その中でも一部内容が異なっている場合があります。そうした一つひとつの言葉に耳を傾け、思いをくみ取る姿勢が、尊厳を守ることにつながると教わりました。実習では、実際に認知症の方とお話しする機会があり、講義で学んだことを現場で体験。「利用者の尊厳を守る」とはどういうことかを、実感を伴って理解できました。
また、介護の専門スキルだけでなく、福祉制度や相談支援のあり方など、社会福祉全体を横断的に学べた点も大きな財産です。得た知識や相手を尊重する姿勢は、高齢者支援にとどまらず、あらゆる支援に通じるものであり、現在のケースワーカーとしての業務においても、生活課題を多角的にとらえるための土台となっています。
今後は福祉の専門職としてさらに研鑽を重ね、より複雑で困難なケースにも柔軟に対応できる力を身につけたいです。制度の枠にとらわれるのではなく、地域全体で支え合える社会をめざし、その一員として成長し続けていきます。

※掲載内容は取材当時のものです。

