お知らせ 博士後期課程修了生(植田大雅 氏)が博士論文をもとにした書籍を出版しました 2025.10.03

著者メッセージ

本書は、著者が特別養護老人ホームで積み重ねてきた実践を基盤にまとめられた研究成果です。現場での出来事を丁寧に「表在化」し、理論との往還を通じて検討を深めた記録でもあります。
従来の「訓練室中心・機能回復偏重」の慣行と、重度化・複合的課題を抱える入所者の実態との不整合を、生活機能の視点から再定義。生活に根差した目標設定や多職種協働の設計原理、評価枠組み、アウトカムの可視化を提示しています。
研究方法においては、質的分析と量的分析を往復させながら、個別事例から得られた経験知を検証可能な知見へと昇華。その成果は、机上の理論でも断片的事例集でもなく、現場で活かせる「生きた研究」として形づくられています。
本書の最大の特長は、現場で培われた経験知と研究知の融合により、チームで共有できる共通言語と実装プロトコルを提供している点です。教育・管理・政策といった幅広いレベルでの意思決定を支え、生活を基軸とした多職種協働の質的転換に大きく寄与することが期待されます。

著書情報

タイトル

機能訓練指導員は特養で何をすべきか―生活機能に着目し連携・協働して取り組む自立支援

著者

植田大雅

出版社

博論社

ISBN

978-4-9913557-0-7

発行日

2025年8月6日

概要

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