SOCIAL WORKER REAL

事務と実務、両面から福祉に貢献し
包括的な支援体制を構築する。

一木 奏咲 さん

港区児童相談所
児童相談課児童福祉係
係員(里親担当児童福祉司)

2024年 社会福祉学部 福祉計画学科 卒業

  • 取得している資格

社会福祉士、社会福祉主事、児童指導員

一木 奏咲 さん

里親や里親希望者と併走して支援する。

現在、私は児童相談所で里親担当児童福祉司として勤務しています。主に事務と実務の両面から業務に取り組んでいます。事務業務の内容は、里親支援に関する契約や会計といった実務と関連するものから、港区里親制度普及啓発キャラクター「さとみん」の普及啓発イベントの調整までさまざまです。実務では、里親の支援はもちろん、里親希望者との面談や家庭訪問を行います。例えば、里親希望者との面接では、里親制度の理解や、希望者がなぜ里親になりたいのかという動機を確認します。その後、研修を進めたり、考え直してもらったりして、里親希望者をサポートします。その他にも書類の提出や児童福祉審議会での認定審議など、登録に至るまでの一連の流れを担当します。
この仕事のやりがいは、福祉職としてのケースワークだけでなく、事務業務を通じて社会人として成長できる点です。最初は不安もありましたが、今では事務が里親支援に繋がる重要な一部であると実感し、意義を感じながら日々取り組んでいます。どんな業務でも自分で考えたり、周囲と協力し合ったりしながら取り組むので、社会福祉の現場でも役立つと考えています。

「さとみん」グッズ
港区里親制度普及啓発キャラクター「さとみん」の広報も担当。
イベントの手配など、幅広く携わっています。
社会全体が福祉を「身近なもの」として理解されることを目指して。

大学での学びは、今の仕事にも大いに役立っています。特に、「多様な視点を持って支援を行う」という考え方は、現在の職務において非常に重要です。例えば、さまざまな里親や業者と関わる際には、相手を一方的に決めつけるのではなく、その人の背景を理解することが大切だと学びました。また、事務作業においても、ひとつの方法に固執せず、複数の方法を試しながら問題解決を図るという姿勢についても大学で習得して身に付いたと思います。
私の将来の夢は、さまざまな社会福祉分野に関わり、包括的な支援体制を築くことです。社会福祉はしばしば縦割りになりがちです、それでは支援が届かない人々がいることを大学で学びました。そこで、各分野を理解し経験を積むことが大切だと感じ、福祉職公務員として、その実現に向けて努力したいと思っています。また、社会全体が福祉を「特別なもの」ではなく、すべての人々の生活に密接に関連する「身近なもの」として受け入れる社会にしていくことも目指しています。福祉がもっと当たり前の存在になり、支援を必要としている人々が適切な支援を求めやすくなることを願っています。

※掲載内容は取材当時のものです。

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